ぼくらのハーモニー Ⅱ
「先輩大変ですね~。」
「ほんとだよ~なんか雰囲気暗くなっちゃうし。」
「まぁ、そのレベルってことじゃないですかぁ?」
「だね~。」
「先輩的には、どんな部活がいいんですか?」
「え?」
「だから!先輩的にどんな部活が望ましいの?」
枝林君が聞く。
そうだな・・・
なんだろう。
「あたしは、楽しくて実力がある部活ですかね~。」
「ハッ?!高橋にはきいてねぇよ。」
「うっさいな!」
「うちは・・・みんなが音楽やりたいって思ってる部活。」
「あ・・・。」
「・・・どうしたの?朱莉?」
「それですよ・・・それが足りないんですよ!」
「え?えっ?」
朱莉はトランペットを置いた。
「先輩!わたしは先輩を応援します!」
朱莉は、私の手を握った。
「う!うん!ありがとう!」
「私、音楽好きです!」