ぼくらのハーモニー Ⅱ



「どうしたの?」

「え?」

隣にいたのは涼太だった。

「なんか浮かない顔だよ?」

今日は、図書館で勉強会だった。

向かいは、原。

原の隣は、愛華。

愛華は勘違いしてる。

私は原が好きなのに。

「柚希また、部活で悩んでるの~?部長に任せちゃいなって~!てか部長しっかりやれ!」

愛華が原を叩く。

「痛ッ!」

「これくらい我慢しろッ!」

「はぁー!?」

「二人ともちょっと静かに!」

涼太が止める。

「お前あとでしばくぞ。」

「嘘つけ。こんな女子にしばかれるか。」

「うっさ!」

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