ぼくらのハーモニー Ⅱ
「愛華ーッ!」
「お。柚希。」
私は、愛華を追った。
「追いついたー。」
「追いついたね~。」
「何で帰ってきちゃったの?」
「え?」
なんでって。
「いやぁなんとなく。」
「なぁんだ。原と栗原とケンカするんじゃないかなぁって思ってたのに。」
「へ?」
「だって、どっちとも柚希のこと好きジャン?だから、『何でお前が南方の隣なんだー』とかから始まるんだろうなって」
「でも、原はうちじゃなくて愛華のこと好きなんだよ。」