ぼくらのハーモニー Ⅱ
「・・・ダメ。」
「え・・・?」
また柚希が潤む。
「嘘。嘘っ!なきたいときには泣けーっ!」
柚希が倒れこんできた。
この勢いだと、涙でTシャツはびちょびちょだな。
・・・。
柚希がこんなことすると、気持ちが揺らぐ。
もしかしたらまだ自分のこと好きなんじゃないなかなって思う。
今告白したら叶うんじゃないかなって。
けど・・・
俺は、決めた。
柚希は確かに諦められないけど
柚希は原がいいんだ。
俺は柚希が幸せだったらいいんだ。
「なんで、メールも電話もでなかったの?」
「だって・・・原あ・・・あ・・・いかのこと。」
「え?」
「愛華のこと好きなのに。優しくしてくれるから・・・・!」
「・・・・そっか。」
また勢いが増した。