ぼくらのハーモニー Ⅱ
柚希は無事帰宅した。
「あら~涼太君ありがとね。」
「いえ。今日は遅くまで勉強を教えてもらっちゃって・・・ホント申し訳ない。」
「いやー柚希に教えてもらうことなんかあった~?」
「ハイ。特に理科。」
「そっかぁよかった。わざわざありがとうね。」
「ハイ。」
とばっちりの嘘だったが上手く柚希は怒られなかっただろうか。
柚希。
俺、まだ諦められないよ。
けど・・・・柚希は原が好きなんだろ?
俺どうすりゃいいのさ・・・
・・・でも、柚希を無理に縛ったりは出来ない。
俺は、柚希の笑顔が好きだよ。