《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
初めて聞く会長のキツい声。



呆然とするあたしを、陸が
一瞬だけチラッと見た。



だけど陸はそこにいるのが
あたしだってことは全く
気にも止めない様子で、



「アンタの偽善ぶった
喋り方は、マジ聞いてる
だけで背中がかゆくなる。

……来るタイミング間違えたな。

オレは出てくから、
ごゆっくりどーぞ」



最後はイヤミのように
丁寧な口調で言って、陸は
クルッと背中を向けると
来た道を戻ってく。



みんなが無言で注目する
中、出口の向こうに消えてった。


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