《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
彼女は腕をおろしジッと
精神集中してたみたい
だけど、やがてパッと
目を開いて竹刀を構えた。



このタイミングで邪魔
するのは気がひけるけど、
思い切って声をかけようと
した、ちょうどその時――…。



「如乃」



別の方向からの声が、
彼女の名前を呼ぶ。



(――――!? この声……!)



心臓がドクンと跳ねた。



あたしは扉の陰からごく
わずかに顔だけを覗かせて
隠れる。



「……陸。また邪魔しに
来たの?」


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