《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「陸は――なんかちょっと
痩せたね。

大丈夫? ちゃんとご飯
食べてる?」



藤枝さんはそう言いながら
竹刀を壁に立てかけて陸に
近づく。



そしてその長い指先で、
陸の頬に触れた。



「――――…っ!?」



「食事はちゃんと
摂らないと、バテるよ」



「……大丈夫だよ。

今ここでバテてらんねーだろ。

例の件も、もうすぐだ」



陸は藤枝さんに触れられる
まま、別に嫌そうな顔
ひとつしてない。


二人にとっては、それが
当然のスキンシップ。

そんな雰囲気だった。


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