《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
(ウソ……なんで?

なんで、こんな………)



身動きを忘れて硬直しながら、
頭の中では『?』が渦を
巻いてた。



あたしを正面から抱き
しめた陸は、あたしの
肩口に顔をうずめるように
しながら、



「お前がどれだけ頑張っても、
もうムリなんだよ、結愛。

オレ達はもう、昔の
ようには一緒にいれない」



「……………っ!!」



言葉にならない声をあげて
ピクッと体を震わせるあたし。



「このままこの学園を
去ってくれれば、オレも
お前も、これ以上思い出を
壊さずに済むんだ。

オレは、最後にそれを
言いに来た」


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