《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
陸の声はあたしが初めて
聞く、苦悩と痛みに満ちた
声だった。



それを耳にして、あたしの
体もバラバラに壊れて
しまいそうなくらい、深い
悲しみを感じてる。



でも――…。



(思い出を壊さずに……?

陸は――楽しかった頃の
思い出だけ大事にして、
あたしに陸を忘れろって
言うの――…?)



「で、きないよ……そんなの」



――思い出は、すごく大事。



あたしも今も大切に胸の
奥にしまって、ひとつと
して忘れずに覚えてるし。


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