《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜

　　　　　☆☆☆☆☆



｢久しぶりだな……｣



自然と口からそんな声がもれた。



考えたらここを離れてから
まだたった３ヶ月ほどしか
経ってないのに、もっと
長い時間が過ぎてるような
気がする。



｢変わってない……全然……｣



まぁ３ヶ月じゃ、変わって
なくて当然だろうけど。



あたしは懐かしい風景を
グルッと見渡して――
そして最後に、“桐島”と
表札のかかった家の前で
目を止めた。



その隣にある住み慣れた家――
あたしの実家じゃなく、
陸の家へと一歩を踏み出す。


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