《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「り……く………!」



そのあまりに辛そうな
声に、前に踏み出そうと
してた足が思わず止まった。



(だけど……
だけど、陸――…!!)



「それに今さらもう、
明日の決議が中止になる
こともない。

もう、動き出してんだよ」



その言葉を最後に、陸の
背中は完全にあたしを
拒絶して前に進み出した。



「陸…………!」



遠ざかる背中に叫んだ声は……

陸に届くことなく、夕闇の
中に消えた……。





     ☆☆☆☆☆



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