《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「……そうですよね。

すいません」



「いいけどね。

だけど――明日、来るよ。
あの人」



「え?」



とっさに理解できなくて、
キョトンとして藤枝さんを見た。



藤枝さんはフゥッとため息
みたいな息を吐いて、



「おじい様。

悲願を叶える記念の日に
なるかもしれないでしょ。

だから見に来るって」



(桐島総次郎が来る!?

陸にこんな辛い使命を
命じた、張本人が――…!)



ドクンと、心臓が大きく
脈打った。


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