《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「学園を正倉院の家が
継いだのは、その時の
流れだった。
誰にもどうしようも
なかったし、誰が悪いん
でもない。
そんなこと、私も陸も
最初からわかってるんだよ」
藤枝さんはどこか遠くを
見ながら、ハッキリとそう
言った。
「だけどそれでも、私達は
おじい様のくだらない
意地につきあうことにした。
それで陸のお母さんが
助かるならいいって――」
『私達は、自分の意志で
悪者になったの』
そう言った藤枝さんの
声が、あたしには無性に
悲しかった。
_
継いだのは、その時の
流れだった。
誰にもどうしようも
なかったし、誰が悪いん
でもない。
そんなこと、私も陸も
最初からわかってるんだよ」
藤枝さんはどこか遠くを
見ながら、ハッキリとそう
言った。
「だけどそれでも、私達は
おじい様のくだらない
意地につきあうことにした。
それで陸のお母さんが
助かるならいいって――」
『私達は、自分の意志で
悪者になったの』
そう言った藤枝さんの
声が、あたしには無性に
悲しかった。
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