《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
チャイムが鳴り、あたしの
クラスにも担任が緊張した
顔で投票箱を持って来た。



あたしは配られた紙の
“信任”の方にマルを
つけて、祈るような想いで
投票箱に入れた。



「……薫様が失脚なさったら、
あなたのせいですわよ」



席に戻る途中、西園寺
さんがすれ違いざまに
あたしをにらんで言う。



「……………」



返す言葉もない。



今日まで、機会があれば
精一杯ゴシップはデマ
だってことを説明してきた
けど、どこまで信じて
もらえたか……。


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