《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
その言葉にあたしは
萎縮するどころかよけい
カチンとくる。



(力、力って――そんなに
力が、権力が大事なの――!?)



―――もう、限界。



もういいよ、あたしは
どうなったって。



だけど陸は――

このおじいさんの我が儘に
さんざん振り回されて一杯
傷ついた陸だけは、絶対に
あたしが助ける――!!



「好きにしたらいいじゃない!

あたしは絶対、自分が
正しいと思ったことを
やり遂げるわ!」



叫ぶと同時に、温室を
飛び出すべくきびすを返した。


_
< 393 / 463 >

この作品をシェア

pagetop