《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「よ……わ、むし……?」



「そうだよっ。

あたしの知ってる陸は、
もっと強かった!

強くてまっすぐで、
カッコよかった!

お父さんの口癖忘れ
ちゃったの!?

もし忘れちゃったっていう
なら……もう陸は、ただの
弱虫で意気地なしだよ!!」



息もつかずに、一気に
まくしたてて。



あたしは温室の柔らかい
地面を蹴って、今度こそ
本当に走り出す。



「待っ………!!」


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