《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「いいの。

だって、すごく嬉しいから」



陸が勇気を出してくれたことが。



それがホントに、嬉しいんだよ。



「――お礼を言うなら、
オレの方だ」



かろうじて聞き取れる
ボソッとした声で、陸が言う。



「え―――…?」



「お前がいなかったら
オレは……本当に全部、
忘れちまうところだった。

父さんの口癖も、オレ達
家族が大切にしてた
ことも、全部」


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