《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
まっすぐにあたしの目を
見て、真摯な口調で話す陸。



「4年間、お前と過ごした
時間を忘れるのに必死だった。

じいさんの駒になることを
受け入れた時点で、オレは
もうお前と一緒にいる
資格も、偉そうに説教する
資格も失ったから……」



「陸……そんなことないよ。

だって陸はすごく
苦しんでたもの。

おじいさんの言いなりに
なってたとしても、
心までは変わってない。

陸は、昔のままの陸だよ」



あたしはそう、自信を
持って言える。



あたしの大好きな陸は、
目の前にいる。


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