《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
あたしは高鳴る鼓動にフワ
フワ宙に浮いてるような
錯覚を覚えながら、静かに
目を閉じる。



陸の吐息が唇にかかって……


温かな唇が、今まさに
あたしの唇に重なろうと
した時――…。





「開けてくれ、桐島君!

それに―――芹沢さん」



ドアの外から聞こえてきた
大声に、あたし達は同時に
ビクッと肩を震わせて離れた。



(え………こ、この声……

生徒会長!?)



ドアの外では他の人の
気配もしてるけど、一際
大きな声であたし達を
呼んだのは間違いなく
生徒会長の声だ。


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