《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「来てらしたんですか、
おじい様?」



「当たり前だ。

この事態にワシがのんびり
していられるわけがないだろう」



孫と短い会話を交わすと、
学園長は次に陸に目を向ける。



そしてしばらく無言で陸を
見つめた後、ゆっくりと
こう言った。



「君が桐島総次郎さんの孫か。

そんな男がこの学園にいる
とは、全く知らなかったよ……」



「……正式には、父の代で
家を出てるので」



「そうか。

彼がそこまでしてこの
学園に戻りたがっていたとはな。

彼は今、どうしているんだい?」


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