《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「祖父は……」



陸は言葉に詰まった。



そうだ。総次郎さんは
どうしたのかは、あたしも
知らない。



「おじい様は帰っちゃいました。

陸の告白が、とても聞いて
られなかったみたいで」



別の方向から飛んできた
声に、また辺りがどよめく。



人ゴミを掻き分けて進み
出てきたのは、藤枝さんだ。



「君は……?」



「3年の藤枝如乃です。

私も桐島総次郎の孫なんです」



「君も………」



「はい」



藤枝さんはコクンと頷いて、
チラッとあたし達の方を見た。


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