《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
困惑するあたしに、会長は
気を取り直したように
シュッと背筋を伸ばすと、



「何でもない。

けど、一応言っとくね。

僕ってこう見えて、結構
諦めは悪いんだ」



「は――――…??」



諦め?



なんのことやら、サッパリ
話が見えないんだけど……。




頭の上で『?』を飛ばし
まくりのあたしを置いて、
会長はそれじゃ、と手を
あげると爽やかに温室を
出て行った。



それから10分も待たない
うちに、本来の待ち合わせ
相手が姿を現す。


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