《完》蜜恋☆LOVERS 〜幼なじみは独裁者!?〜
「悪い、待たせたか?」



あたしのそばまで来た
陸は、額にうっすらと汗を
かいてる。



「もしかして走って来たの?」



「ん? なんでだ?」



「だって、汗かいてるから」



「…………。

これは違うだろ。

温室だから暑いんだよ」



温室っても、今入ってきた
ばっかだし。


それに温度だって常温より
ちょっと高い程度だよ。



(陸――か、かわいい……!)



陸ってこんなキャラだったっけ?



意外な一面に、あたしは
嬉しくてついつい顔が
ほころんじゃう。


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