大好きな君へ
◇◆side平助◇◆

「会津藩はまだか?」

ぱっつぁんがイライラしながら言った


そう、あれから、池田屋が本命だって分かったのは良いけど、会津藩に援護を頼んだはずなのに、まだこない


「うむ…………」


しばらく考えて、近藤さんが指示を出した


「仕方ない、このまま突入するぞ!!」


「そうこなくっちゃ!!」

と張り切るぱっつぁん


「やっとですか……」

と、少々あきれぎみの総司




そして、近藤さんが言い渡した


「御用改めである!!新撰組だ!!」


それを合図に俺たちは池田屋に飛び込んだ



さあ、長い夜の始まりだ──────


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