大好きな君へ
◇◆side平助◇◆

「……ん?ちぃ?」

目を覚ますと、ちぃがいた


確か、さっき頭を斬られて……


すると、

「よかっ……………た」


バタッ

「ちぃ?ちぃ!!」


ちぃが力尽きたように倒れた



「平助、どおした!!」

どうやら俺が寝てた間に戦いは終ったようだ


「ぱっつぁん、ちぃが!!」

「落ち着かけ!!息はある、取り敢えず、屯所につれてく」


「わ、分かった」


俺は、ちぃを背中に背負った



「はぁ、はぁ、はぁ、」

ちぃは浅く早い呼吸をしてる


早くしないとヤバイ

すると、二階から、総司と近藤さんが降りてきた


「ち、千奈ちゃん?平助、どうしたんですか?」


総司にはわりぃが、今は応えてる暇はねぇ


「近藤さん、悪いけど、俺先に屯所に行ってます」

「あぁ」


俺は急いで池田屋を出た


「平助、どおして千奈がいるんだ?」

「悪い、土方さん、急いでるから」


「あぁ……」


俺は、土方をおいて、屯所に走った








間に合ってくれ………




ちぃ、頑張れ……




俺は、不安に押し潰されそうになりながら、何とか屯所についた


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