大好きな君へ
簪をじっと見つめていた


その簪は、淡い桃色で桜の模様があり、きらきら光っていた


すると、平助君がこっちにきた


「それ欲しいの?」


私は迷わず頷いた


すると、平助君はニコッと笑って私の頭を撫でた


「これください」

すると、奥から女将さんがきた

「お客さまおめがたかいなぁ〜」


と言った




そして、私が簪をつけると、平助君は

「似合ってるよ……////」


と言って、私の手を握った



それから、お団子食べて、着物を見て、島原で風ちゃん達にもあった


そして、京の町が見下ろせる丘にいった



私が平助君に寄りかかると、優しく抱き寄せてくれる



そんな一つ一つの仕草や時間が、幸せで、愛しくて───



私の中の何かがはじけとんだように、プツンときれた

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