大好きな君へ

私は、どこに座ろうかとキョロキョロしてた


すると、藤堂さんが自分の隣の空いている席を指さして


「千奈ちゃん、ここ」


と言った


私は、ほっとしてストンと藤堂さんの隣に座った


すると、いきなり後ろから誰かが大きな声をだした


「よぉ〜平助!!やってるか〜」


「おっ!?早速仲良しになっちゃって〜」


私は驚いて藤堂さんの着物を握った

すると、藤堂さんが


「もぉ〜佐之さんにぱっつぁん、千奈ちゃんびっくりしちゃったじゃん」

と言った


すると、藤堂さんに佐之さんとぱっつぁんと言われた人が「すまんすまん」と言ったように頭をかいた



すると、背が高くて、髪が短いひとが

「いや〜すまん!俺は原田佐之助っつうんだ!よろしくな、ちぃ!!」

ちぃ!?

ちぃって私のこと?

すると、今度は、原田より少し背が低く、少しながいかみを後ろで適当に縛っている人が


「ちぃっちゃなんだ、ちぃっちゃ……佐之が色々すまんな?俺は永倉新八。ぱっつぁんだ!!よろしくな、ちぃ」


と言った


ちぃって……


すると藤堂さんが

「佐之さんにぱっつぁんだけズルい!!ねぇ、俺もちぃって言ってもいい?」


そんなキラキラした目で見られたら断れません!!


私は藤堂さんに負けて、コクンと頷いた


すると、まるで子どものように藤堂さんが


「やったぁ〜、よろしくな、ちぃ」


と言った


そんな二人を見ていた、佐之とぱっつぁんは親の気持ちになったとか……


そんなとき、千奈はひとり

佐之さんにぱっつぁんに藤堂さん……じゃなくて、平助君でいっか!!

よし!

早く名前覚えよう!!


と考えていた





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