大好きな君へ
そして一人が私の着物に手をかけた



怖い


怖い


怖い


助けて


助けて………平助君



すると突然こえがした

《思いだして?》

へ?


《思いだして?…声のだしかた…貴女ならできるはず》



声のだしかた?


そうだ、思いだせ


思いだせ


そう、お腹に力をいれて


「……っけて………助けて!!平助君!!!!」






で、た



でた!!



《そう、よくできました》

へ?


すると


バンっ


というおととともに、倉の扉があいた



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