大好きな君へ
◇◆side千奈◇◆

私は、斎藤さんと別れ、時間があったので、近くのお寺にいった


「イタイッ」


私の隣で小さい子供が転んでしまった


「大丈夫?」

私が駆け寄ると、子供は

「うっ…うっ…いたいよぉ〜」

と泣き出してしまった


「ど、どうしよ…」


私は、意を決して"あの力"を使った



「ふぇ?痛くない?ありがとう!!お姉ちゃん!!」


私がてをかざすと、子供の傷はすっかりなおった



すると、子供のお母さんらしき人がきた


「お母さ〜ん、あのね?お姉ちゃんが僕の傷を綺麗に直してくれたの!!」

と子供がお母さんに「ほら?」と言うように傷口があったところをみせた


それを見たお母さんはこっちをにらんで


「うちのこになにをしたの!!……この、化け物!!」


と行って走ってどこかに行ってしまった







化け物?




ばけもの?



「う゛っ……」


頭が真っ白になり喉が熱くなりめまいがして


私は、そこに崩れ落ちた―――――


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