大好きな君へ
私は土方さんの部屋の前まできた


「土方さん千奈で「「ごるぁぁぁぁあー総司いぃぃー」」


と、凄まじい土方さんの声が聞こえてきた



「し、失礼します」


私が恐る恐る襖を開けると、鬼の形相の土方さんと、何か本みたいなのを持った沖田さんが追いかけっこをしていた



というか、沖田さんが土方さんから逃げていた


「梅の花〜一輪咲いても梅は梅〜」


「だああああ〜よむんじゃねぇー」


あれはもしかして、有名な"豊玉発句集"ですか?



すると、私に気づいた沖田さんが


「あっ、千奈ちゃんどうしたんですか?」


と言った


それに気づいた土方さんがこっちを見た


「千奈、ちょうどいい。話があるんだ」


すると、沖田さんが


「何ですか?気になるな」



と言った


「まぁ良いだろ……二人とも座れ」

「はい……で、お話とは?」



「実は、千奈には申し訳無いんだが、頼みたいことがあってな…」

「頼みたいこととは?」



私が土方さんに聞くと、衝撃的な一言が帰ってきた






































「島原に行って欲しいんだ」


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