ひきこもり恋愛相談所【完】
どれだけ憎んでも双子
ひげもじゃが出て行ったあと、あたしは天井だけ見つめてた。
ひげもじゃの言葉があたしの頭の中にずっとある。
「はぁ・・・・。」
ひげもじゃは、自分のひげを触りながら唸った。
【名前は名乗らなかったが『すごく大切な人だ』そう言っておったよ。お前さんに瓜二つな顔じゃったよ】
名前は名乗らなかった・・・名乗れないの間違いでしょ。
あたしとそっくりな顔・・・・。
そんなの、世界中探したって1人しかいない。
「・・・・浩太・・・・っ。」
未だに、顔を思い出すだけで震えが止まらない。