ひきこもり恋愛相談所【完】
「さっきからうるさいのよっ!!さっさとこの家から出ていけ!!」


「それは無理だな。俺は今日からこの家に住むことになったか、バフ!!」


最後までは言えなかった。


振り向きながら言った俺が間違っていた。


今度は俺の顔面に枕が飛んできた。


「こっち見るなっ!!」


バタン!!


ドアが壊れる勢いで閉められた。


そんなに俺がいやか?


いやいや。さっき顔合わせただけだぞ?


顔が好みじゃないとか?


もしそうだったら、ショックだな。


・・・・・。


もしかして、『俺』じゃなくて『人間』が嫌いなのか?


信じられないのか?


ひきこもってるぐらいだもんな。


ん~。話をすることはまだ無理だろうけど、一緒に住むんだから、自己紹介ぐらいは、しとかないとな。




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