ひきこもり恋愛相談所【完】
「それは良かった」


「んっ。どうしてですか?」


亜美ちゃんは、最後の一口を口に運びながら尋ねる。


「外で、俺たちが出るのを待ってる」


「わぁー!!見たいです!抱きしめたいです!」


「そ、じゃ行こっか」


「はいっ!」


会計を、済ませようとするとゆっくりした動きで鞄をあさる亜美ちゃん。


あー。はいはい。


わかりましたよ。お望みどうりに。


「いいよ亜美ちゃん。ここは、俺が出すから」


にこっと笑って財布から千円札を出して、店員にわたす。


「ほ、本当ですか!?ありがとございます!!」




< 90 / 215 >

この作品をシェア

pagetop