御曹司の溺愛エスコート
車まで行くと、手が離れて寂しく思った。


昨日と同じように桜は後部座席に座る。
蒼真は運転席だ。
助手席に真琴が座った。


桜が小さくため息を漏らした。


バックミラーから蒼真は桜の様子を伺った。


化粧をしていない桜の肌は抜けるように白く感じた。


疲れているのか。


そっと目を閉じた桜をもう一度見てから、蒼真はエンジンをかけた。



30分ほど走らせ、蒼真はベイサイドの大きな家具店に車を停めた。


そこは海外の高級な家具が所狭しと置かれていることで有名な店だ。


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