御曹司の溺愛エスコート
真琴の運転でマンションへ戻り、エレベーターに乗り込むと桜が口を開いた。


「真琴さん、蒼真兄さまに付いていかなくていいんですか?」

「はい。今日は所長と会うだけですから。それにこれから家具や電化製品が届きます」

「あ……」


すっかり忘れてた。


「桜様はお休みくださいね。お疲れな顔をしていますから」


たしかに、桜は鈍い頭痛を感じていた。
このまますぐにでも眠らなければ酷い頭痛に悩まされるだろう。


真琴に頷いてコートを脱ぐと、寝室へ向かった。


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