御曹司の溺愛エスコート
桜はどんどん切られていく様を鏡の中で見ていた。
仕上がった自分を見て、幼くなってしまったと思う。


ますます蒼真兄さまの横にいるのが不釣合いに見える。


「似合いますよ。すごく可愛い」


髪を切ってくれたのはその店の店長さんで彼もイケメンだった。


年は蒼真兄さまと同じくらいだろうか。


「ありがとうございました」


桜は鏡に映る彼にお礼を言った。



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