御曹司の溺愛エスコート

健康診断

******


検査の予約時間は10時。
蒼真の仕事場でもある大学病院で検査。


「終わったらおいで」


広い清潔なロビーで蒼真は真琴に桜を任せ行ってしまった。


「桜様、こちらです」


真琴に促され受付に行く。
受付の女性は用紙を真琴に渡す。


「桜様、ご記入お願いします」

「はい」


桜は名前と年齢を書いていく。


住所は……?


「真琴さん、住所教えてください」



真琴は優しく微笑み、残りの必要事項を記入した。




「それでは呼ばれるまであちらのイスでお待ち下さい」


桜は受付の女性に言われた通りイスに腰掛けた。
その横に真琴も座る。


「真琴さんもお仕事あるんですよね? 私1人で大丈夫なので行ってください」

「これも仕事のうちですから。髪の毛かなり切られたのですね?」


初めて見る桜様のショートヘアー。
ボーイッシュな髪型は良く似合ってはいたが、蒼真様は3年前の長い髪が好きだろう。


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