御曹司の溺愛エスコート
「少しだけ待っていてくれ。出かけよう」
「お仕事が……」
「今日はそのつもりだったんだよ」
蒼真が桜に向ける甘い笑みを真琴は見ながら笑いを堪えていた。
今日はオペが入っていなかったが、診察した桜とこのあとも過ごしたくなった蒼真はスケジュールを調整するよう真琴に指示したのだ。
******
「どこへ行くの?」
「携帯を買おうと思ってね」
隣に座った桜をちらっと見て言う。
桜の返事は頷くだけだった。
桜の携帯を買うとは夢にも思っていないらしい。
蒼真は店の駐車スペースに車を停めると、桜に出るように言った。
携帯電話のショップに入った蒼真は口を開いた。
「好きな携帯を選びなさい」
「え? いらないです。必要ないから」
「必要なくはないだろう? 緊急の時に連絡できないのは困る」
蒼真に強く言われて桜は仕方なく選び始めた。
しかしなかなか選べないようだ。
そんな桜に男性店員が近づいてきた。
「お客様、どのような携帯電話をお求めですか?」
にこやかに営業スマイルを向ける男性に桜は戸惑い蒼真を見た。
「お仕事が……」
「今日はそのつもりだったんだよ」
蒼真が桜に向ける甘い笑みを真琴は見ながら笑いを堪えていた。
今日はオペが入っていなかったが、診察した桜とこのあとも過ごしたくなった蒼真はスケジュールを調整するよう真琴に指示したのだ。
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「どこへ行くの?」
「携帯を買おうと思ってね」
隣に座った桜をちらっと見て言う。
桜の返事は頷くだけだった。
桜の携帯を買うとは夢にも思っていないらしい。
蒼真は店の駐車スペースに車を停めると、桜に出るように言った。
携帯電話のショップに入った蒼真は口を開いた。
「好きな携帯を選びなさい」
「え? いらないです。必要ないから」
「必要なくはないだろう? 緊急の時に連絡できないのは困る」
蒼真に強く言われて桜は仕方なく選び始めた。
しかしなかなか選べないようだ。
そんな桜に男性店員が近づいてきた。
「お客様、どのような携帯電話をお求めですか?」
にこやかに営業スマイルを向ける男性に桜は戸惑い蒼真を見た。