御曹司の溺愛エスコート
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「ありがとう。蒼真兄さま」


助手席に座った桜は蒼真にお礼を言う。
手にたった今買ってもらった白い携帯を持っている。


「桜、携帯貸しなさい」


桜から真新しい携帯を受け取った蒼真は、自分の携帯番号を入れた。


「一番最初に私のが入っている。真琴のも入れておいたよ」

「はい」


返してもらった携帯電話を確かめてみる。


一生懸命見ているその姿が可愛くて桜の髪に手をのばした。
軽く引き寄せると、髪に口づけを落とす。





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