御曹司の溺愛エスコート
「彼女は……」


ベッドに眠っている桜を見た総司郎は驚いた。


「昨晩、熱を出したんだ」


蒼真が説明すると、総司朗は真剣な顔つきで診察を始めた。


「……肺炎にはなっていないな。脱水症状を起こしている。点滴を打てば楽になるだろう」


蒼真の診立てどおりだった。


点滴が終わると蒼真は桜をマンションに連れ帰った。
抱き上げられても、動かされても目覚めない桜。


すまない。桜、辛かっただろう。






< 223 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop