御曹司の溺愛エスコート
エプロンを受け取って身に付けると敦が口笛を吹いた。


「ますますメイドちゃんみたいだ」


和樹が渡した黒のエプロンはふりふりのレースが付いているものだった。


「メイドちゃん……?」


外国暮らしだった桜には何の事かわからない。


「可愛いよ」


和樹に言われて桜は頬を染めた。


蒼真以外に可愛いと言われた事はなかった。
男の人にそういわれる事に免疫がないせいだ。


美容室には女の人が働いていた。
和樹の彼女らしい。
他にもうひとり美容師がいた。


「洋子です。桜ちゃん、よろしくね」


桜は敦に仕事を教えてもらいながら、店内の掃除や使ったタオルを洗濯機で回したりと動き回った。




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