御曹司の溺愛エスコート
ぬくもり
桜部屋は他の部屋から見ると質素だ。
もちろん今は住んでいないので手は加えられていないのだが、桜がいた時も簡素な部屋だった。
あまり物を欲しがらない桜に蒼真はたくさんのプレゼントを与えていた。
桜様は蒼真様にプレゼントされたクリスタル製の置き物だけをアメリカに持っていった。
蒼真様には全部処分したと言って……。
このおふたりは迷路のようないばらの中に入ってしまって出てこられない。そのせいで蒼真様は間違った結婚をなさろうとしている。
「うわ……おいしそう……」
桜がトレーの中身を見て嬉しそうに言った。
桜の好きな温かい緑茶もあった。
両手を合わせて「いただきます」と言い、桜は箸を手にした。
もちろん今は住んでいないので手は加えられていないのだが、桜がいた時も簡素な部屋だった。
あまり物を欲しがらない桜に蒼真はたくさんのプレゼントを与えていた。
桜様は蒼真様にプレゼントされたクリスタル製の置き物だけをアメリカに持っていった。
蒼真様には全部処分したと言って……。
このおふたりは迷路のようないばらの中に入ってしまって出てこられない。そのせいで蒼真様は間違った結婚をなさろうとしている。
「うわ……おいしそう……」
桜がトレーの中身を見て嬉しそうに言った。
桜の好きな温かい緑茶もあった。
両手を合わせて「いただきます」と言い、桜は箸を手にした。