御曹司の溺愛エスコート
「桜」

『あの、すみません、桜さんではありません』


見知らぬ女の声だ。


「君はなぜ桜の携帯を?」

『桜さん、店にバッグを置いたままいなくなってしまって』

「何を言っているのか分らない。順を追って話してください」


洋子はマンション1階の美容室で桜が働いていた事をまず話した。
それから今日琴美という女性が桜に罵詈雑言を浴びせてからいなくなってしまった事を話した。


「わかりました。すぐにそちらへ行きます」


携帯を切ると真琴が驚いた顔で蒼真を見ていた。



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