御曹司の溺愛エスコート
「すっかり忘れていた」


真琴がベッドを見ると桜は眠っていた。


「お疲れではありませんか?」


仕事は休暇に入っていたが看病で疲れているようだった。
いつもより顔色がすぐれない。


「疲れてないと言ったら嘘になるな……」

「私が見ていますので、蒼真様は一度マンションへ戻ってください」


すっかり蒼真を頼っている桜は蒼真の姿が見えないと不安がる。


「そうだな。一度戻る事にするよ。桜が目を覚ましたらすぐに戻ると言っておいてくれないか」

「かしこまりました」


蒼真は眠る桜を見てからコートを着ると病室を出た。




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