御曹司の溺愛エスコート
静かにドアが開いて蒼真が入って来た。
横になりドアの方に顔を向けていた桜は敏感にドアの方を見た。


「蒼真」


身体を起こして蒼真を見る。


「ただいま。桜」

「お帰りなさいませ」


真琴が言う。

蒼真は桜の元へ近づく。


「気分は?」


冷気をまとった蒼真に桜がいきなり腕をまわした。


「桜?」

「大丈夫……」


蒼真が帰って来てホッとし嬉しかった。


私は彼が好きだったのかも。
顔を見たら安心した。



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