御曹司の溺愛エスコート
「母が料理を持たせてくれたので召し上がってください」

「真琴さんのお母さんのお料理はおいしいから大好き。懐かしい味がするの」


桜の言葉に真琴はドキッとした。


母の料理を懐かしいと言った……。
記憶が戻り始めているのでは……?






「蒼真はいつ帰ってくるの?」


桜は食べながら真琴に聞く。


「あと5日ですわ。待ち遠しいですか?」

「うん。早く会いたい」


そう言って真琴に微笑んだ。


「桜様が元気になれば蒼真様はお喜びになりますわ」

「うん」


まだ本調子でない桜はすぐに疲れる。




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