御曹司の溺愛エスコート

ショック

真琴の表情から何かあった事を察した蒼真は真琴と一緒に廊下へ出た。


「どうした？」

「今、父からの電話で桜様がお屋敷にいらっしゃると。琴美さんと一緒に行ったようです」

「なんだって！？」

「どうなさいますか？」

「すぐに行こう。桜が心配だ」


蒼真の顔に焦りが見える。


ふたりは秋月邸に向かった。


もどかしい。
桜が心配だ。



運転を真琴に任せ、蒼真は屋敷に電話をかけた。


『はい。秋月でございます』


南条がすぐに出た。


「私だ。母に代わってくれ」


南条はすぐに察して保留音のメロディーが聞こえてきた。



蒼真の電話が来た時、リビングにいた桜は身体はぶるぶると震え怯えていた。


この人たちは何なの？


わからない事を色々攻め立てられて桜は頭をかかえた。
頭が割れるように痛い。


「まだとぼける気？　お兄様を殺しておいて！」


琴美がヒステリックな声がリビングに響く。


南条がやって来て秋月夫人に蒼真からの電話を取り次ごうとしたが首を横に振って電話には出なかった。


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