御曹司の溺愛エスコート
「わかった……条件がある」
「条件?」
「前に住んでいた場所ではない所へ住むんだ。もっと治安の良い場所へ」
桜が安全に過ごしてくれるのならば金に糸目はつけない。
「蒼真兄さま」
「そうでないと心配で手放せないよ」
「ありがとう。蒼真兄さま」
ひとりになって……蒼真兄さまから離れて考える時間が欲しい。
きっと寂しくなっちゃうんだろうけど、このままではいけない気がした。
だから私は蒼真兄さまの元を離れる事を決めた。
「桜」
桜の華奢な身体を引き寄せると、息もつかせぬくらいの口づけを交わす。
桜がいなくなってやっていけるのだろうか……。
自問自答しても実感が湧かないから考えつかない。
愛しい人を駄目にしないためにも行かせるべきなのだろう。
「愛しているよ。桜」
桜の胸が甘くきゅんと音を立てた。
大好きな蒼真兄さま……。
私はこの人の元から離れる事ができるの?
蒼真のぬくもりをもっと感じようと桜は身を寄せたのだった。
「条件?」
「前に住んでいた場所ではない所へ住むんだ。もっと治安の良い場所へ」
桜が安全に過ごしてくれるのならば金に糸目はつけない。
「蒼真兄さま」
「そうでないと心配で手放せないよ」
「ありがとう。蒼真兄さま」
ひとりになって……蒼真兄さまから離れて考える時間が欲しい。
きっと寂しくなっちゃうんだろうけど、このままではいけない気がした。
だから私は蒼真兄さまの元を離れる事を決めた。
「桜」
桜の華奢な身体を引き寄せると、息もつかせぬくらいの口づけを交わす。
桜がいなくなってやっていけるのだろうか……。
自問自答しても実感が湧かないから考えつかない。
愛しい人を駄目にしないためにも行かせるべきなのだろう。
「愛しているよ。桜」
桜の胸が甘くきゅんと音を立てた。
大好きな蒼真兄さま……。
私はこの人の元から離れる事ができるの?
蒼真のぬくもりをもっと感じようと桜は身を寄せたのだった。