御曹司の溺愛エスコート
警察はすぐに来た。
蒼真は事情を説明して桜を緊急手配してもらう。


「この辺りは昨日も強盗が入っているんですよ」


警察官は蒼真に言った。


桜の隣の部屋。
リサの部屋も強盗に入られていた。
リサは頭を殴られて気を失っていた。


なんてことだ……桜はどこにいるんだ?
まだ帰っておらず、この事を知らないのだろうか。
それとも……。


悪い想像が頭を駆け巡り蒼真はいてもたってもいられなくなった。


部屋に血痕は見られなかった。


「ミスター・アキヅキ。手がかりを頼りにミス・クラインを探し出します」


蒼真は財布から桜の写真を取り出すと、警察官に渡す。


「3年前の写真です。髪は現在肩までの長さになっています」


警察官は全力を尽くすと約束した。





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